Art Nouveau Gold Drapery Necklace

SOLD OUT

パリから歳の離れた友人が東京に持って来てくれた美しく華奢なネックレスです。

咲きこぼれる薔薇と可愛らしいリボンのガーランドモチーフに小さな小さなケシパール、ローズカットダイヤモンド、そして繊細なチェーンがあしらわれ、言葉が見つからない程にキュートで夢のあるドレープ状のゴールドネックレス。

18世紀のロココ時代に家具の金具や装飾品などにゴールドカラーの左右対称の装飾パターンモチーフをオルモルと呼びます。
ロマンチックで繊細でそしてエレガントなこの佇まいは当時の貴婦人、そして現代の私達の心をも強く惹きつけてやみません。

今回ご紹介するネックレスはロココリバイバルの影響を残す1900年頃に作られたと思われる作品です。この時代には先ほどご紹介した家具に多用されたオルモル装飾が家具やインテリアのみならず、ジュエリーやハンドバックの口金、また花綱などのパターンがドレスの生地に再びロココ時代の流行が蘇ったのです。

特にその流行の主たる技術は彫金細工。裏からゴールドを叩き押し出す事で形を作るレポゼ技法が用いられ、重なり合う薔薇の花びらのヒダや葉っぱの葉脈、そして風に吹かれた様なリボンのファフリックの軽やかな風合い、一つ一つに卓越した技術を感じずには入れません。

小ぶりで軽やかで美しい曲線ががしっくりと首に馴染み、このような繊細で上質な作りのネックレスは近年本当に手に入りにくくなっています。

パリの友人にたっぷり美味しい食事とお酒をふるまったお陰かとてもリーズナブルな金額でこのネックレスを手にいれる事が出来ました。

是非この機会にロココロマンチシズムに浸れるゴールドのネックレスをお勧めいたします。