Badakshan Spinel

SOLD OUT

中からまるで炎がメラメラと燃えている様なスピネルです。おそらく本格的にこちらの産地のスピネルのカット石を原石としてで無く宝石としてまとめてご紹介するのは日本で初めてかと思います。初めてこちらの石の事を聞いた時にはあまりにも中東の宝石商が勿体ぶって話すので、鵜呑みにせず学術的文献やコーランなど殆ど二カ月ほど、時には2日ほど眠らずに文献を読み続け、確信を持ってご紹介致します。インクルージョンの美しいスピネルで、あのマルコポーロの東方見聞録にも出てくる世界最古の宝石商業産地のバダクシャンスピネルです。エリザベス女王の王冠の黒王子のルビーとして知られる赤い石もまさにこのバダクシャン産のスピネルです。バダクシャンには二つのバダクシャンがあり、ローズティンテッドの採れるタジキスタン、コーイラルのバダクシャン自治区、またアフガニスタンのバダクシャン、バダクシャンと２つの場所があり、現在この事はまだGIAもGubelineも混同しているようできちんと把握しているのはサファイアの研究で有名なロータスラボのオーナーと一部の方だと言う事もわかりました。コーランにもこの石の事が書かれ、こちらの産地のスピネルは元々アフガニスタンでは王族だけが身につける事が許され、王家同士の贈答用としても使われ、採掘のみをする奴隷が採掘を許されていたのです。長い文章になってしまったので続きは個人的にご購入者の方に写真などおお送りしてお伝え致します。もうイギリスの大学でジュエリーを学び始め、30年ほどジュエリーに関わっていますが、これほどインクルージョンの美しいスピネルを見るのは初めてです。今回のロックダウンで知り合いの宝石商が厳しい山間地域のバダクシャンから3人で交代で殆ど眠らずに歩いてこの宝を売りに来たと言う事で全ての石の代金と彼らの家族が数ヶ月暮らせると思うお金を支払い買い付けた石です。
メラメラと炎が燃える様なスピネルには何か凄い力があるような気もします。
コレクターストーンですが、レアなだけで無く宝石としてとても美しく時々眺めたくなる様な魅力的な石です。

バダクシャンスピネル
1.15ct (6.96mm 5.24mm)