Reserved Russian Rosecut Diamond Ring

SOLD OUT

刺す様に美しい光のローズカットダイヤモンドのリングです。ジュエリー史上最高のジュエリーが作られたと言われる帝政ロシア時代の１９世紀末に作られ、１００年以上経過していると思われるアンティークリングです。特に革命のあったロシアでは美しいジュエリーでさえ破壊されてしまった時代があったため、帝政ロシアで作られ、現存している華やかな帝政ロシアの宮廷文化を忍ばせる美しいアンティークは宝飾品に限らず、骨董業界では人気のお品です。ペレストロイカの後で大富豪が沢山誕生したロシアでは過去に自分の国で作られた美しい品をお金に糸目をつけずコレクションしたいと思う人が多いのでしょう。アメリカやロンドンのアンティークショーなどに行くとロシア物だけを大きなショーケースにほんの少しだけ置いて驚くような金額で扱う業者さんや、目の玉が飛び出そうな金額でロシアのアンティークのジュエリーやシルバーウエアだけを扱うお店で優雅にロシアンセーブルのコートを着たマダム達がお茶を飲んでいるのに遭遇して、そーっとそーっと自分の欲しい物や見たい物だけを伝えて用事を済ませて退散するようなある意味威圧感のあるようなお店もあります。
そんなロシアンアンティークの中でも素晴らしい品質を誇るロシアのアンティークダイヤモンドを使った大粒のリングは特に人気が高く、コレクターでもなかなか入手できないお品となっています。こちらのリングはロシアンダイヤモンドと思われるローズカットダイヤモンドをシルバーでフォイルバックのクローズトセットしてあります。ロシアンアンティークのゴールドの典型的なローズゴールドのセッティングにはガーランドスタイルの模様が彫られています。センターストーンを支えるショルダー部分はスピリットシャンクという３つに分かれ、隙間のあるシャンクにしたことによりセンターのローズカットダイヤモンドに高さが無いのに立体的に引き立てています。ローズゴールド、シルバー、フォイルバックされたローズカットの３つの異なる素材が美しい一つのリングになった芸術作品のようなリングです。
通常、このような美しい大粒のダイヤモンドが入ったロシアンアンティークのリングは非常に高価ですが、知り合いのアルメニア人のディーラーさんからコロナのロックダウンが解除になり、最初のビジネスはゲン担ぎでしょうか、 "Good Hands"を持つ Aiに買ってもらいたいと言うことで、ではお安くしてね、私も直ぐに売ってまた直ぐに何か買うわ、と購入したリングです。普段買い付けをするロンドンやパリ、ニューヨークではこのようなお品はお安く購入できることは全くない、と言えますが、このちょっとお茶目なアルメニア人ディーラーさんからは一年に何度か美しいロシアのアンティークジュエリーを入手しています。勿論、彼にもニューヨークやロンドンの有名ディーラーさんの顧客もたくさんいるのですが、オフィスに行って働く事も禁止され、マーケットの動いていない欧米の国ではジュエリーの取引のほとんどがストップしています。不謹慎かもしれませんが、今回このような事情で良いお品を入手できました。また様々な都市でアンティークジュエリーのショーが開かれて、マーケットに活気が出てきたら良いな。。。と思いながらこの文章を書いています。

素材　ゴールド（ゾロトニク56）シルバー　
ダイヤモンド ( 直径約8.2mm 約1.5ct )

Федор Иванов（1843ー1882)の作品
リングサイズ　19ですが幅広のためサイズ感としてはサイズ14か15くらい
サイズ直し可能